DF30A/DF25A

群雄割拠するこのカテゴリーの中で、ひときわ大きな存在感を示す、軽量かつコンパクトな船外機の設計は、スズキの真骨頂。

DF25A/30Aも18.5kW（25PS）/22kW（30PS）クラスで、最軽量*を誇る船外機です。

このクラスでは初めてとなる「摩擦低減ローラー・ロッカー・アーム」を搭載し、さらにオフセット・クランクシャフトを備えて、より滑らかなピストン動作と優れたパフォーマンスを実現しました。

また新機構エンジン・モニタリングLEDインジケーターにより、エンジンの動作状況を一目で把握でき、より一層の安全性を確保しました。

バッテリーレス燃料噴射システム

スズキエンジニアにより設計された、DF30A、DF25A、DF20A、DF15AおよびDF9.9Bモデル用の全く新しい燃料噴射システムです。従来の大型モデルで使用するパーツの直列高圧燃料ポンプ、スロットルボデー、燃料クーラー、蒸気セパレータおよびフューエルインジェクターを、全てにおいて軽量化のため新しく小型化しました。

リコイル・スターター

フューエルインジェクションの採用で始動がスムーズになったことに加え、デコンプシステムにより軽い力でリコイルスターターを引くことができるため、女性や力の弱い方でも、ストレス無く容易な始動が可能です。

ダイレクト吸気＆換気システム

ダイレクト吸気システムを取り入れた、新採用のエンジン・カバーデザインが、よりスムーズな吸気の流れを促し、エンジンの動作効率を高めます。

さらに、新しく設計されたエアー・クリーナーとの組み合わせで、小排気量ながら高出力を実現しました。

回転するフライホイールが、リコイルカバー、エアーインテークインナー、エンジン・ヘッド・カバーからの温風を外部に排出する助けをし、ヘッドカバー内部の温度を速やかに低減します。

オフセット・クランクシャフト

クランクシャフトを、シリンダー中央からわずかにオフセットして配置することにより、ピストンがシリンダー内を往復する際のシリンダー壁との摩擦を低減します。

この結果、より滑らかなピストン動作が可能となり、優れたエンジンの動作効率を実現しました。

クラス初ローラー・ロッカーアーム採用

吸気と排気の両バルブで、カム・スリッパー部にベアリング内蔵のローラーを採用した、クラス初の船外機です。

ローラーによる滑らかな動作でバルブを駆動する際の、ロッカー・アームの摩擦を低減することに成功しました。

EPI（電子制御燃料噴射装置）

先進のマルチポイント・シーケンシャル採用のEPIシステム。

エンジン内部の主要なポイントに置かれた各センサーからの情報はECM※（エンジン・コントロール・モジュール）によって制御され、常に最適な燃料噴射を行います。

このシステムにより、優れた燃費性能・始動性・スムーズな加速・俊敏なスロットルレスポンスを実現しました。

※ ECM＝Engine Control Module（エンジンをコントロールするコンピューター）

スズキ・リーンバーン（希薄燃焼）制御システム

定評のある"リーンバーン制御システム"を採用。

エンジン出力に応じて希薄な混合気を送り、高効率な燃焼が得られるよう自動調整するこのシステムにより、低速からクルージング領域まで幅広い範囲において大幅な燃費向上を実現しました。

同時に有害な排出ガスの削減にも貢献しています。

諸元

装備